育毛剤カッコいい現在コラム

育毛剤カッコいい現在コラム 彼女の心境の変化

朝起きて、歯磨きをして、
ニュースを見ながら朝食をコーヒーと一緒にとる。
暫くボーッとしながらヒゲを剃り、
ヘアスタイルをセットする…のだが、
俺はいつもヘアスタイルに苦戦する。
別に手先が不器用とかいうんじゃない。
スタイリング剤が合わないとかでもない。

 


 

もっと根本的な…毛の問題だ。

 

 

毛の問題といっても例えば剛毛だとか、逆に猫毛だとかそういうもんでもない。
要するに俺は毛が少ない。薄毛なのだ。

 

 

30過ぎてから若干気にはしていたが、最近また薄くなってきている気がする。
気の所為だと思いたいが、ヘアスタイルを決めようにも、この髪の毛ではなかなか難しい。
いつもより時間がかかっている。それで俺は思い知るのだ。

 

ああ、また髪の毛減ってしまったんだな」と。

 

 

ドライヤーでなんとか髪の毛を立たせて頭頂部を目立たなくしようともくろんでいるが、
はたしてどれだけ効果があるか。
これのせいで最近会社のデスクに座るのもなんだか嫌な気分になっている。
イスに座ればイヤでも頭頂部を人に見られてしまう。

 

 

社員が俺の頭頂部を見て
あの人、また髪薄くなったんじゃない?
アレヤバイよね。終わってるよね
必死で隠そうとしてるけどバレバレだよねw
などと話してやしないかと、疑心暗鬼になってしまうのだ。

 

 

 

被害妄想かもしれないが…。
しかし、俺には一つ、良いことがある。
俺には彼女がいるという事だ。
大体薄毛だったりハゲの奴らが髪が無いことで一番つらいのは恋愛事情だろう。
オシャレで坊主にしているのでもない限り、髪がない男はハッキリ言ってモテない。
ハゲているだけで女性からは異性として見られなくなってしまう。
だから必死に育毛剤やらなんやら使ってハゲを改善しようとするのだ。

 

だが、俺には彼女がいる(ちなみに俺はハゲではない。薄毛なだけだ
その彼女は俺が薄毛で悩んでいる事も知っており、
それでも俺の事を好きだといってくれる、素晴らしいヤツだ。

 

本当に、彼女と付き合えてよかったと思っているし、ゆくゆくは結婚したいと思っている。
俺の髪の毛は徐々になくなっていって、じきに本当のハゲになるかもしれない。
それでもいいか?」と訊ねたら、ちゃんと働いてくれさえすればいいと返事が返ってきた。

 

どうやらハゲになる事は許してくれるらしい。
無職は許してくれなさそうだが。
だから俺は薄毛の事は若干気になっていたものの、
あまり焦燥感や危機感は抱いていなかった。
生理的な現象であるし、これはもう、仕方ない。
俺の仕事は外見が物をいう職ではないし、
最低限清潔感だけは持たれるような立ち振る舞いを心がけていればいいだろう。
それくらいの気持ちでいた。…ところが、
そう思わせてくれるに至った彼女の様子がここのところおかしいのである。

 

テレビ番組を見ていても、髪のうすい芸人が出ていたら

 

「この人、すごく髪薄いよね。
前も薄かったけど、最近特にひどくなったよね。
育毛剤とか使おうと思わないのかな?」

 


 

 

と言ってきたり、
普段使っているシャンプーが勝手に育毛シャンプーにすげかえられてたり、
CMで育毛剤が出ていると「最近の育毛剤は凄いんだねぇ。使わないと損だよね」とぽそっとつぶやいたり、
俺が会社から帰宅すると育毛剤のリアップのチラシがそっとテーブルの上においてあったり…
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これはもう、明らかに「育毛剤を使え」と言われているのがわかる。
確かに、薄毛ならば育毛剤を使って改善すればいい話だ。
だが彼女は俺がハゲてもいいとまで言ってくれていた。
なのに何故今更………俺は思い切って彼女に訊いてみた。

 

 

なあ、なんか最近やたらと育毛剤の話を振ってくるけど…
ひょっとして俺の髪のことイヤになった?

 


 

 

 

と。
すると彼女は突然目に涙を浮かべて俯いたので俺は当然驚いたし慌てた。
何か俺は彼女を傷つけることを言ってしまったんだろうかと。
しばらく俯いたままの彼女に無言のまま寄り添っていると、
彼女はぽつりぽつりと話してくれた。

 

曰く、別に俺の事を嫌いになった訳ではないと。
だが、たまたま先週の休日に彼女と外でデートしていると、彼女の友人数人とバッタリ会い、
俺を紹介してくれたのだが、後日その友人たちと食事をした時に

 

 

彼氏髪薄いよね(笑)

 


 

 

 

と笑われたのだそうだ。

 

仮にも友人の彼氏を付き合っている本人を前にして笑いのタネにするとは
その友人とやらはどんな教育を受けてるんだと思うが、
彼女はそれがすごく嫌だったのだという。
まあ、それはそうだろう。俺だって彼女の中傷なんて聞きたくない。
しかし、実は俺の髪に対する揶揄は以前もあったのだそうだ。

 

何故彼女がそんなにも俺の事で言われてしまうのかというと、
おそらくその友人達から見たら、彼女の事が羨ましいのだろう。

 

俺は薄毛だが、身長はそれなりにあるしガタイもいいし、
髪の毛の事さえぬけば顔も別に悪くないと思っている
(悪くないというだけで良いとまでは思っていない)なにより俺の就いている職は給料が良い。
ボーナスも出るし、GWなどの大型連休は休み。もちろん年末年始の休みも長い方だ。
その間彼女を連れて海外旅行に行ったこともある。

 

俺と結婚すれば、俺が無職にならない限り彼女の生活は安泰だろう。
それが妬ましいのかもしれない。やれやれ、女の嫉妬は怖い。…

 

いや、単純に、本当に俺の薄毛が笑いたくなる程みじめなものだったのかもしれないが。
できればそうは思いたくない。少し逸れたが、彼女自身は俺の薄毛を嫌だと思っていない。
しかしそれによって周りから俺がバカにされるのはとても辛いというのだ。

 

だから、育毛剤を使って少しでも薄毛を改善して欲しい。今ならまだ間に合う。
協力できることは私も手伝うから―――と、とても熱心な説得を受けた。
確かに、こんなに優しい彼女の思いをここで無下にするのは忍びない。
別に俺も、育毛剤を使うことにはやぶさかではない。

 

じゃあ何故、今まで育毛剤を使わなかったのかというと、
単純に、どれを使ったらいいのか分からなかったからだ。

 

育毛剤はどれも割といい値段がするし、もし育毛剤を買って、
効果が実感できなかったら悲しいから、最初から使わなかっただけだ。
しかし、そうも言ってられない。彼女も協力してくれると言ってくれているし、
俺も育毛剤デビューをする時がきたようだ。
俺と彼女はどんな育毛剤が今人気なのか、お互いパソコンを開いて調べ合った。

 

すると出るわ出るわ、たくさんの育毛剤が検索にヒットした。
この中で、一体どれを使えばいいのか…。

 

色々調べていると、最近の育毛剤は、ハゲの種類に合わせて、
その種類毎に見合った育毛剤を作っていたりするらしい。

 

たとえばM字ハゲならM字ハゲ専用育毛剤。
薄毛なら薄毛に効果のある育毛剤など―――。

 

俺の知らない内に、育毛剤は随分進化してきたようだ。

 

 

これを機に俺もフサ男の道を目指そう!
もう彼女に悲しい思いはさせたくないから。